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友人の家に遊びに行ったとき、本棚に『北欧時間』を見つけました。気になっていた本だったので、そのままソファで読ませてもらいました。
仕事に慣れてきたとはいえ、なんとなく気持ちがせわしない日々を送っていたからかもしれません。
北欧の人は、自分のペースで幸せに暮らしているというイメージがあって、その理由を知りたいと思っていたんです。
『北欧時間』ってどんな本?|デンマーク在住の著者が見た、時間の使い方

著者は、デンマーク在住のクリエイター・日暮いんこさん。大和出版から出ている一冊です。
本の中では、北欧の人が意識して過ごしている時間を、5つに分類して紹介しています。
セルフケア、シングルタスク、自分軸、クリエイティブ、ヒュッゲ(居心地よくくつろぐ、という意味だそうです)の5つです。
この5つを並べてみると、忙しい日々の中で見落としがちな視点ばかりだと気づきます。
仕事に追われがちなわたしにとって、こんなふうに時間を意識して分類するという発想自体が新鮮でした。
見出しだけを見ても、自分の日常に足りていないものが、なんとなく分かる気がしました。
本のタイトルどおり、時間の使い方そのものが幸福のヒントになっている一冊でした。
心に残った4つのこと

印象に残ったところが、4つありました。どれも、暮らしの中でふと立ち止まりたくなる視点です。ひとつずつ、感じたことを書いていきます。
意識して「何もしない」時間をつくる
北欧の人は夏に長い休みをとって、ビーチでぼーっと過ごす人が多いそうです。仕事のことを考えない時間を、意識してつくります。
それがリフレッシュにつながると本にありました。
人は「暇」が苦手で、つい忙しくしていたい生き物だと、前にどこかで読んだことがあります。
自分もそうやって動いてしまうんだ、という前提を持ちつつ、意識的に「何もしない」時間を過ごしたいと思いました。
それでも、いざ「何もしない時間」を過ごそうとすると、つい何かしたくなってしまう自分もいます。だからこそ、練習のつもりで、少しずつ取り入れていきます。
何もしないことを、贅沢な時間と呼べるようになったのは、この本のおかげです。
いちばん大事なのは、自分自身との関係
本の中に「世の中で一番大事な関係性は、誰との関係性? それは自分自身」という言葉がありました。
自分自身とは一生付き合っていく相手だから、確かにそうだと感じました。
いつも自分のそばにいて、一生を共に過ごす相手が、自分にやさしい言葉をかけてくれる人であってほしいです。自分自身との関係を、これからは大切にします。
自分にかける言葉ひとつで、毎日の気分は大きく変わります。厳しすぎず、やさしく接してあげたいと改めて思いました。
誰かに優しくできても、自分にはつい厳しくなってしまいます。そんな癖に気づかせてくれる一節でした。
自然から、パワーをもらう
休みの日はショッピングモールではなく、公園や森に出かけるのがおすすめだと書かれていました。
忙しいと、山や川を見てぼーっとしたいなと思うことがよくあります。
心の奥底で、自然から得られるパワーを欲していたんだと、改めて気づかされました。
またアウトドアサウナやキャンプにも、行ってみたいなと思っています。心と体を整えるという意味では、サウナが効く理由にも通じる話だと感じました。
忙しい毎日ほど、意識して自然の中に身を置く時間を、これからつくっていきます。
好きなことをしている時間に、罪悪感はいらない
好きなことをしている時間は、決してダメな時間ではありません。本にはそう書かれていました。
好きなことをしている時間が長いほうが、人は幸せだからです。「また無駄な時間を過ごしてしまった」という罪悪感を持つのはやめよう、とも書かれていました。
ついスマホをぼーっと見ては罪悪感を覚えていたけれど、そうやって自分を責めるのはやめようと思いました。
限られた人生、好きなことをして過ごしたいです。
罪悪感を手放すだけで、同じ時間の過ごし方でも、心の軽さがまるで違います。
限られた時間だからこそ、好きなことをする自分を、もっと肯定していきませんか。
読んだあとに変わった、わたしの小さなこと

読み終えて、自分を大切に、自信をもって過ごそうと思うようになりました。
これまでは、忙しくしていることに、どこか安心感を覚えていた気がします。
残りの人生の時間の使い方を、意識して過ごしていきたいと感じています。
何もしていない自分にも、ちゃんと価値があるんだと思えるようになったのも、大きな変化でした。
何もかもを変えようとするのではなく、小さな習慣から見直していきたいです。
何もしない時間も、自分との時間として、これからは大事にしていきます。
「何もしない」時間といえば、竹富島の夜を過ごしたときのことも思い出します。
こんな人におすすめ|「このままでいいのかな」と感じたことがある人へ

『北欧時間』は、「人生このままでいいのかな」と少しでも感じたことがある人に読んでほしい一冊です。
休日にのんびり、カフェや自宅のベッドの中で読んでほしいなと思います。
忙しさの中で立ち止まる時間を持てずにいる人にこそ、この本のやさしい語り口が寄り添ってくれるはずです。
大きく生活を変えなくても、日々の中に取り入れられるヒントが詰まった一冊です。
「このままでいいのかな」という気持ちについては、『13歳からのアート思考』のレビューでも書きました。
むすび|自分との時間を、少しだけ大事にする

北欧の人たちが大事にしている時間の使い方は、特別なことではありませんでした。
何もしない時間をつくること。自分自身を大切にすること。そのどれもが、今日からでもできることばかりでした。
この本を読んで、自分のための時間を、もっと肯定していいのだと分かりました。完璧じゃなくても、少しずつ自分のペースを取り戻したいです。
忙しいからこそ、立ち止まる時間を、これからも大切にします。
まずは今週末、何もしない時間を少しだけつくってみようと思います。



