※本記事にはアフィリエイトリンク(PR)を含みます。
SNSで「面白い」と話題になっているのを見かけて、ずっと気になっていた本があります。柚木麻子さんの『ランチのアッコちゃん』です。
読み終えてみると、予想以上に面白かったです!元気が出て、勇気までもらえる一冊でした。ネタバレはしないように、感想を書いていきます。
本の紹介|『ランチのアッコちゃん』はどんな本?

『ランチのアッコちゃん』は、柚木麻子さんの短編集です。わたしは双葉文庫で読みました。
収録されているのは、次の4編です。
- ランチのアッコちゃん
- 夜食のアッコちゃん
- 夜の大捜査先生
- ゆとりのビアガーデン
表題作は、三智子とアッコさんがお互いのランチを取り替えっこする、一週間のお話です。
気になった方はこちらからどうぞ。
心に残った4つのお話

4編それぞれで、心に残ったところを書いてみます。
「ランチのアッコちゃん」|一週間のランチ交換
表題作は、アッコさんの一週間が面白すぎました。いろんな顔がありすぎて、読むほどに興味が深まっていきます。
三智子が少しずつランチを楽しみにしていくのも、かわいらしかったです。
さらに新しい出会いや趣味まで見つけていて、この機会をしっかり自分のものにしているところも良かったんです。
新しいものとの出会いは、小説で読んでもわくわくして好きです。
金曜日の場面も好きでした。飲食店を切り盛りする姿が、想像するだけですごく楽しそうなんです。
「カレーの神様になったような、誇らしい気持ち」
(『ランチのアッコちゃん』柚木麻子/双葉文庫)
もちろん、ランチ時だからかなり忙しいだろうとは思います。わたしもアッコさんと、ランチを取り替えっこしてみたいです。
「夜食のアッコちゃん」|冬に食べたいポトフ
アッコさんのポトフ、食べたいです。冬に。きっとおいしいだろうなと思います。
温かいスープが身体に染み渡るのを想像するだけで、少し幸せな気持ちになれました。
いろんな人がアッコさんのポトフに癒されていて、その人たちとアッコさんのつながりにも、ほっこりしました。
それにしても、人脈を作るのがうますぎます。本が書けるレベルだと思いました。
三智子がアッコさんのことをどんどん好きになっていく気持ちも、わかるなーと共感しつつ、ほほえましく読みました。
「夜の大捜査先生」|昔の自分と比べてしまうとき
この話は、若くて最高にキラキラしていた過去の自分と、平凡な毎日を送る今の自分を比べて、今の自分を受け入れられない女性のお話です。
気持ちはわかるなと思いました。ただ、いつまでも若いころの自分と比べていたら、しんどくなりそうとも思いました。
今のほうが、いろんな経験をして、人として中身が豊かになっているはずだと思うんです。
だから今の自分を認めてあげることが大事で、それができないと苦しくなりそう。読みながら、そんなことを考えていました。
「ゆとりのビアガーデン」|向こう見ずな挑戦がうらやましい
この話も好きでした。れみは能天気で、話し方もどこか抜けた感じの子です。
そんな子がのびのびと挑戦して成功していたら、たしかにイライラしてしまうかも。どうせうまくいかないとか、失敗しちゃえとか思う気持ちには、共感しました。
同時に、わたしは人の成功をそう捉えるんだということにも気づけたんです。
でも、ビアガーデンができたことで、周りの人が少しずつハッピーになっていく。心が温かくなるお話でした。
多少計画性がなくても、見通しが甘くても、まずは行動してみる勇気をもらえました。きっと誰かが助けてくれるはず、と思えたんです。
こういう向こう見ずな人は、けっこう好きかもしれません。自分もマネしたいという憧れがあるからです。
自分の会社の屋上もビアガーデンにならないかな、と思ってしまいました。
こんな人におすすめ

この本は、行動力や、まず動くパワーから元気をもらいたい人におすすめです。アッコさんも、れみも、まず動く人たちです。そのエネルギーを分けてもらえます。
もうひとつは、新しいことに挑戦する前に背中を押してほしい人です。わたし自身、新しいことに挑戦するときに読んで、勇気づけられたいなと思いました。
手に取ってみたくなった方は、こちらからどうぞ。
むすび

『ランチのアッコちゃん』は、元気と刺激と勇気をくれる短編集でした。読み終えて、行ったことのないお店にランチしに行ってみようかなと思いました。
大きな挑戦でなくても、いつもと違う道を選ぶだけで、何かが動き出すかもしれません。
同じ柚木麻子さんの短編集『ついでにジェントルメン』も、わたしは読みました。
まずは小さな一歩から、気負わずに踏み出してみませんか。


