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SNSで「旅に出たくなる本」と紹介されているのを見かけました。
海外旅行が好きなわたしは、それだけで気になってしまって。面白そうだなと思い、さっそく手に取ってみたんです。
読み終えたいま、旅に出たい気持ちはもちろん、もっといろんな国の人としゃべってみたい気持ちまで、むくむくと湧いてきています。
『ヨルダンの本屋に住んでみた』ってどんな本?

今回読んだのは、フウさんの『ヨルダンの本屋に住んでみた』(産業編集センター)です。note創作大賞のエッセイ部門で入選した作品が、本になったものです。
著者のフウさんは、アラビア語ができません。中東やヨルダンがどこにあるのかも、知らなかったそうです。
そんなフウさんが、ネットで見つけた中東の本屋に一目惚れ。「ここで働かせてください」と長いメールを送ります。
返ってきたのは「OK」の2文字。そしてフウさんは、ヨルダンへ飛びました。
本屋では、個性的な店長や、いろいろな国から来た書店員たちと日々を過ごします。この本は、その滞在記です。
気になった方はこちらからどうぞ。
心に残ったところ

最初の読みにくさが、笑える面白さに変わった
まず感じたのは、フウさんの言葉遣いや表現が本当に面白いということ。文才がある方だな、と思いました。
正直に言うと、最初はその表現の仕方に、少し読みづらさもあったんです。
でも慣れてくると、あとはあっという間。気づけば1冊を読み切っていました。
オチのある文章が続いて、笑える面白さがあるんです。笑える面白さのある文章を読んだのは、久しぶりでした。
笑うと、それだけで気持ちが明るくなりますよね。わたしは、そういう本が好きです。
気づけば、わたしもヨルダンの本屋にいた
読んでいるあいだ、わたしの身体はヨルダンの本屋に飛んでいっているようでした。
フウさんと一緒に、いろんな国の人と楽しくおしゃべりしている感覚です。
本の中には、言葉や価値観の違いが何度も出てきます。その違いがどれも面白くて、そのたびに世界の広さと面白さを痛感しました。
そしてふと思ったんです。違いを実際に体験できるって、いいな。その感覚を、しばらく味わっていない気がするなと。
海外旅行欲と、世界中の人とコミュニケーションしたい欲が、すごく刺激されました。
大工のアリスの「よさ」を見つける目
わたしが付箋を貼ったのは、大工のアリスが出てくる場面です。
アリスは、愛にあふれる人柄として紹介されています。細かい雨が降ってきたのを可愛いと言って、いとおしそうに見つめる人です。
青いお皿にミントがたくさん乗った光景には、美しいコントラストだと感動します。
大きなコンロの真ん中にぽつんと置かれた小さなポットは、少し寂しそうで可愛らしいと言って、そっとキスをするんです。
本当にささいなことにも「よさ」を見つけて、心から感動できる。
愛にあふれているだけでなく、日常の中に美しさを見出せる目を持った人なんだと、感銘を受けました。
わたしも、そんな目を持ちたいです。なんでもない毎日の、目の前の光景をとらえられる人になりたいなと思いました。
読んだあとの小さな変化

読み終えて、まず思ったのは、英語が話せるってやっぱり素晴らしいということ。
いろんな文化や価値観を持つ人に、自分の思いを伝えられる。相手の伝えたいことも、理解できる。それがうらやましくなりました。
じつは最近、今さらですが、テラスハウスのハワイ編を観ていました。そのときも、英語が話せるっていいなと思っていたんです。
そこにこの本が重なって、英語を話せるようになりたいという気持ちがますます強くなりました。世界中とつながれる素晴らしさと楽しさを、味わいたいです。
もうひとつ、思い出したことがあります。海外旅行で、現地で出会った人と会話して、意思疎通ができたときの喜びです。
好奇心がくすぐられて、自分の内側の小さな細胞がはじけて踊り出しそうな、あの感覚。本を読みながら、それがよみがえってきました。
それから、フウさんの行動力にも背中を押されました。心が動いたら飛び込むという大切さです。
本当に心が動いたことなら、「なんとかなる」という気持ちで飛び込んでみる。そうしないと、きっと後悔してしまうから。
この考えはもともと大事にしていたことですが、やっぱり大事にすべき価値観だと、あらためて思えました。
海外に行った記録は、タイを7泊8日でめぐった旅の記事に残しています。
こんな人におすすめ

この本は、次のような方に合うと思います。
- 海外旅行が好きな人
- 海外の人とコミュニケーションをとるのが好きな人
- 異文化に興味がある人
- やりたいことがあるけれど、一歩踏み出せない人
旅が好きな方なら、旅に出たくなる気持ちを、思い出させてくれるはずです。海外旅行に行きたい気持ちを、本の中で少し満たしてくれます。
異文化が気になる方には、言葉や価値観の違いを一緒に楽しめる一冊です。
そして、やりたいことはあるのに最初の一歩が出ない方へ。フウさんの飛び込みっぷりが、そっと背中を押してくれるかもしれません。
気になった方はこちらからどうぞ。
ほかの国の暮らし方にふれた本では、『北欧時間』の感想も書いています。
むすび

『ヨルダンの本屋に住んでみた』は、笑いながら読めて、読み終えると世界が少し近く感じられる一冊でした。
本当に心が動いたら、なんとかなると思って飛び込んでみる。その気持ちを、これからも持っていたいです。
そしてアリスのように、なんでもない毎日の中の「よさ」に気づける目も。
笑って読み終えて、また旅に出たくなる。この本には、そんな後味がありました。
旅に出たくなる一冊を探している方は、こちらからどうぞ。


